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2013/12/25

トライセットレポート「広島県 山県郡北広島町立本地小学校」

学校名北広島町立本地小学校 実施日平成25年10月31日~11月15日
担当教員名江崎 繁 実施学年・人数6年 19名
学校・学級紹介  本地小学校では,本年度「北広島町体力向上推進実践指定校」として,児童の体力づくりを中心に据えて様々な取組を推進している。取組の1つの柱として「体育的行事」の活性化を挙げ「器械運動発表会」等,特色のある体育的行事を実施してきた。また,「なわとび運動」にも力を入れ,北広島町なわとび大会,広島県ロープジャンプ大会に出場した。取組を通して児童の体力の向上,精神力の育成,学級づくりを行ってきており成果があがっている。体育的環境として校庭が芝生であるため,児童の外遊びも大変盛んである。
実施内容  タグをつけての運動は初めてであったため,最初は「タグ取り鬼」や「通り抜け鬼」などのタグを使った遊びを行った。次に,ボールに慣れるためにラグビーボールでパスの練習を行った。前に投げることができないというタグラグビーの特性から,最初は戸惑いがあったが,練習を重ねるに従い次第に慣れていった。
 ラグビーフットボール協会の指導員の方を招いての授業を行った。第1次はアタックとディフェンスをマスターするためのゲーム,やさしいルール(ノッコンなし,パスカットなし等)での5体5のゲームを行った。児童は楽しく意欲的に活動していたが,ルール,ゲームの仕方の理解が習熟していないため,なかなかトライがとれない状況であった。
第2次はラインいっぱい使って攻めること,ラインからパスをスムーズにつなぐための練習を行った。指導員の方がゲーム形式を通して指導されるため,楽しみながら技能を身につけていた。次に,チームごとにパスの回し方の練習,セルフジャッジの仕方の理解を行った。最後に4対4のゲームを行った。基本的な技能が身についてきたため,トライ数も増え楽しいゲームとなった。その後,作戦を立てながらのゲームができるように作戦ボードを使用した効果的なゲームが行えるように指導した。
指導のポイント (1)初めて行う場合は,タグをとる技能を「タグ取り鬼」や「宝取り鬼」などの遊びを通して身に付けさせる。これは,低学年段階から行っておくとよい。
(2)パスを前に出せないところでつまずきがあるため,パスの後ろから回り込む活動を繰り返し行うことが必要となる。児童は,トライをしたいために,どうしても前に走ってしまうが,それではパスが回ってこないことを十分理解させる。
(3)ボールをもった児童が,パスに集中するあまり走ることができないことが多く見られた。ラグビーはフリーランができることを知らせ「パスを受けたらタグをとられるまでは前に走る」ということを意識付けることが大切である。
(4)毎時間,学習カードによる振り返りを行った。児童は活動を振り返る中で,次の課題が明確となり,課題の改善に向けた活動が可能となっていたようである。
感想・印象
今後の課題
6年生になって初めて取り組んだ教材であったが,児童はタグラグビーが大好きになったようである。要因として,チーム全員が活躍でき,運動技能の差が出にくい競技であること,トライした時の爽快感,チームの協力により心が一つになったという達成感が得られるためだと感じた。今後は,学年全体で取り組めるように指導者の普及啓発を行うことが必要である。本競技は,低学年の鬼遊びから中学年のゴール型ゲームへつないで指導し,高学年では作戦を立てて効果的にゲームができるようになることが望ましいと感じているため,今後,各学年で系統的に取り組めるように指導計画を構成したい。何より,運動量の大変多い競技であるため,児童の体力づくりには最適な教材であると思う。

提出いただいたレポート

 1)実施レポート
 2)児童感想文
 3)写真
 4)指導例
 5)年間指導計画

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