学校・学級紹介 |
本校は、熊本県南西部に位置する天草市の有明町にある。天草市は「日本の宝島」と呼ばれ、多くの自然に囲まれた豊かな島である。本校も、校区内に山と海があり、夏には多くの観光客で賑わっている。
本校は、全校児童99人の小規模校である。本校の教育目標は「よく学び、心豊かに、たくましく」であり、学校と地域が一体となって、教育活動に励んでいる。昨年度は、生活科・総合的な学習の時間の研究発表を実施した。「ふるさとに学び、活き活きと表現する浦和っ子の育成」をテーマに有明町の特産物である「タコ」や「みかん」、環境によいとされる「EM」などについて、地域人材を活用しながら学習を進め、子どもたちは多くの体験をすることができた。
本校は学力の向上はもちろんのこと、体力の向上にも重点を置き、朝の運動等に力を入れて取り組んでいる。また、昼休みの時間を使い、子どもたちが主体となって「縦割り班対抗ドッジボール大会」や「長なわとび大会」を実施している。そのような効果もあり、本校児童の運動能力は高く、体力テストの結果、どの学年もほとんどの種目で熊本県の平均を上回っている。これらの体力向上の取り組みの成果が認められ、昨年度、今年度と2年連続で熊本県教育委員会から「体力向上優良校」に選ばれ、表彰を受けた。 |
実施内容 |
第4学年の体育の学習として6時間実施した。
(1)オリエンテーション
1.ルールの確認
2.試しのゲーム
(2)~(5)ゲーム中心の学習
1.ボールやタグになれる運動(15分) タグ取り鬼ごっこ、三角ランニングパスなど
2.ゲーム(30分) (4分ゲーム-2分作戦会議) ×5試合
(6)タグラグビー大会 |
指導のポイント |
体育の学習を実施する前(4月・5月)の昼休みを使って、子どもたちにタグ取り鬼ごっこや三角パス、タグラグビーのミニゲームなどを経験させた。そこで、タグやボールにしっかりと慣れさせてから学習に入った。
1時間目の学習はオリエンテーションをして、ルールの確認をした。今回は、多くの子どもたちがボールにさわることができるように、1チームの人数を3人にして、6チーム作った。審判はセルフジャッジとして、3コートですべての子どもたちが同時にゲームをできるようにした。また、ルールを「タグを取られるまでパスをしない」「タグを取られそうになっても後ろに走らない」として、ゴールまでしっかりと走ることを意識させた。
学習カード(各チームで1枚)を活用し、各チームでめあてや作戦を決めるようにして学習に取り組ませた。 |
感想・印象 今後の課題 |
児童は、初めてタグラグビーを経験したが、みんなとても楽しそうにゲームをしていた。特に、運動が苦手で、サッカーやバスケットなどのゴール型ゲームには、消極的な児童もゴールを決めることができ、喜んでいた。タグラグビーの最大の魅力は、運動能力に関係なく、みんなが活躍できることである。また、学習カードを活用して、チームの作戦を決める時間を設定したことで、子どもたちは、自分たちの動きを考えながら動いたり、お互いに声をかけ合ったりしながらゲームをすることができた。
今年度のタグラグビーの学習は、4年生のみでの実施であったが、本校は全校児童99人の小規模であるため、縦割り班での遊びの時などに、タグ取り鬼ごっこなどをして楽しんでいる。また、昼休みに4年生以外の児童にもタグラグビーを経験させた結果、多くの児童がタグラグビーに興味を持つことができた。来年度以降も、すべての児童が、体育の学習や行間体育、昼休みなどでタグラグビーに触れることができる機会をさらに作っていきたい。 |