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2011/9/3

松山市タグラグビー指導者講習会の開催について

平成23年7月22日(金)午後10時から松山市立和気小学校において、松山市の教職員対象の指導者講習会を行った。
同日は松山市小学校教員の体育主任会が行われており、松山市体育主任会や松山市小学校体育連盟のご支援を受けて、その後に指導者講習会の時間を設定していただくことができた。それにより、松山市内の体育主任を中心として50名余りの参加を得て、開催することができた。講師には鈴木秀人氏(東京学芸大学准教授、日本ラグビー協会 普及・競技力向上委員)をお迎えし、研修会を開催した。

 

研修会では、まず、鈴木氏による講話「小学校の体育学習における『タグラグビー』の可能性」があり、子どもたちの体力の現状及びそれに対応できるタグラグビーの魅力について理解を深めた。講話を聞いて、参加された先生からは、「体力低下をしている子どもたちに、昔と同じボール運動を同じように教えていてはいけないんだと感じることができた。」「どの子どもにもパスが回ってきて運動量が豊富なタグラグビーをさせてみたい。」などという感想を聞くことができた。多くの参加者が同じような感想をもったうえで、実技研修を行うことになった。

実技研修では、準備運動がわりの「あそび」の内容からミニゲームまで行うことで、低学年のしっぽとり鬼ごっこからタグラグビーへとつながる内容となっており、すぐにでも実践できる内容であった。ゲーム形式では「ノックオンは反則としてとらない」「捕ったタグの本数を数えない」などルールを工夫することで、学習集団の習熟段階に応じた活動が行えることを教わった。

講習会後のアンケートによると、松山市内の小学校では、現在、約4分の1の学校において授業で取り組もうとしており、また多くの学校で取り組みを検討してくれている。講習後の感想でも、「とても運動量があるスポーツで、ぜひ実施していきたい。」「小規模の学校でも取り組むことができそうだ。」というものが多くあった。その半面、「タグラグビーをする道具が無く、購入したいが学校の予算の関係でまだ購入できていない。」「道具を貸してもらえるのか。」という意見もあり、実施していくうえでハード面でのサポートも必要になってくると感じられた。

今回、体育主任の先生方が中心の講習会ができたことで、各学校での取り組みが進んでくれることを期待する。また、冬休みには体育主任以外の先生にも参加していただけるような講習会を実施することを計画している。また、11月には松山市文化・スポーツ振興財団と「スポーツチャレンジin風早」でタグラグビー体験イベントを行うことも予定しており、指導者講習と合わせて、子どもたちへの体験活動の場の保障を行っていくことで、普及活動を進めていきたいと考えている。

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