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2013/9/27

札幌市学校体育研究連盟主催 「小学校体育指導法実技研修会(タグラグビー)」

主 催 (公財)日本ラグビーフットボール協会、札幌市学校体育研究連盟
主 管 北海道ラグビーフットボール協会 札幌支部
日 時 平成25年7月31日(水)
会 場 札幌市立資生館小学校
受講者 50名
講 師 鈴木 秀人(日本ラグビーフットボール協会 普及・競技力向上委員会 タグラグビー部門長)
1.開催の経緯

 平成24年度に文部科学省委託事業の一環として行われた日本ラグビーフットボール協会による、政令指定都市8市の小学校を対象に実施したタグラグビーの授業実施率調査の結果、札幌市は突出して実施率が低かった(平均50%の実施率に対して10%に満たない)。
この結果を受け、ティーチャー研修会の実施可能性を探ったところ、札幌市学校体育研究連盟会長の山脇栄校長(札幌市立豊園小学校)が高校時代にラグビー部で活躍された経験をお持ちだったこと、今夏の実技研修会の内容が未定だったこと等々が重なり、さっそく標記期日における実施が可能となったものである。

2.参加者

 札幌市立小学校教員50名余の参加があり、その内30名は日頃より体育研究連盟会員として活動している教員であった。
特筆すべきは残り20余名は同連盟とは関係のない一般教員の自発的参加だったことであり、授業実施率が低いとはいっても、学習指導要領解説に例示されたタグラグビーに対する関心の高さをうかがわせた。また、全参加者に占める女性教員の割合が3分の1に達していたことも注目される。

3.研修の内容

 13時半から16時半までの3時間を、ティーチャー研修会の規定プログラムにそって展開した。タグラグビーの教材価値を説明する座学、準備運動がわりの遊びの紹介とやさしいルールと発展したルールのゲーム、指導法のポイントに関する座学と質疑応答といった内容であるが、参加者からは他所の研修会と同じく大変好評であった。
 参加者を4チームに分け、暑さも厳しい状況だったため1コートで交代しながらのゲームとなったが、それでも参加者は汗をびっしょりかいて、タグラグビーの面白さとともにその運動量の豊かさについても、まさに体感してもらえたようだった。

4.今後について

 札幌市における授業実施率が低いのは市のカリキュラムモデルに掲載されていないためのようで、今回のような研修会を通して、タグラグビーのよさを教育現場の教員一人ひとりに実感してもらうことが、実施率を上げていく上で最も重要であると思われる。
 なお、今秋に富良野で開催される全北海道の体育研究大会の提案授業の1つにタグラグビーが取り上げられることが決まっているとのことなので、今後は札幌市に限らず、全道での授業実施が広がっていくことが期待できるようであった。

報告:鈴木 秀人(日本ラグビーフットボール協会 普及・競技力向上委員会 タグラグビー部門長)

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