学校・学級紹介 |
学年の様子
本校の3学年は、学年合同で体育を行っている。そのため、クラスを超えて子ども同士が交流する姿が見られる。子どもたちは、友達への関心が高く、技を決める友達の様子を見たり、どのチームの動きがよいか熱心に観察したりしている。
一方で、野球部やサッカー部に所属する子どもたちを中心に運動経験が豊富な子どもたちと、普段から運動が習慣化していない子どもたちとの差が見られる。
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実施内容 |
・パス練習をして初めて扱うラグビーボールの動きに慣れる。
・ミニゲームを通じて、ゲームの大まかなルールを理解する。
・チームに分かれて作戦を立て、作戦に応じた練習をする。
・チーム対抗のトーナメント戦を行い、作戦を立てて動けるようにする。
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指導のポイント |
ラグビーボールを扱うこと自体が初めての子どもが多く、タグをとられないように動くことを主眼において指導した。その際、タグがとられそうになった時、味方はどこにいればよいか、味方はどのように動けばよいかなど、具体的な場面を設定し、ロールプレイをして考えさせた。ゆっくりと動き、理想の攻め方を理解させたことで、走りぬけるルートを考えたり、パスコースを考えたりする子どもの姿が見られるようになった。
また、チーム毎に作戦を立てさせたことで、「ボールを持った人が走る」というばらばらな動きから、「ボールをつないで前へ進む」という動き方の変化がみられるチームもあった。
一方、運動経験が豊富な子どもはそれを生かして自分から動き方を工夫することができるが、運動経験がない子どもはひたすらゴールに突っ込んでいく単調な動きにとどまっている実態が見られた。ゲーム中心に単元を進めたが、チーム練習などを中心に様々な動き方や作戦のバリエーションを教えてもよかった。
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感想・印象 今後の課題 |
「前にパスができない」という今まで経験してきた競技とは異なるルールがあったことで、走力やボールを遠くまでとばす力と関係なくどの子も活躍できる場面があるスポーツだと感じた。授業でも、「サッカー」では運動が苦手で前に出ようとしなかった子が、パスを受けて少しでもボールを前に進めようとしていた。
体格差ではなく、作戦によってどの子どもも得点にからむことができることが、この競技のよさだと感じた。
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