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2015/4/15

第11回パナソニック タグラグビーフェスタ With 九州電力キューデンヴォルテクス

主 催 鹿児島県ラグビーフットボール協会
協 賛 パナソニック・ワイルドナイツ、九州電力・キューデンヴォルテクス
後 援 九州ラグビーフットボール協会、鹿児島県教育委員会、鹿児島市教育委員会
協 力 鹿児島大学ラグビー部、甲南高等学校ラグビー部
日 程 平成27年3月14日(土)
会 場 鹿児島県サッカー・ラグビー場(ふれあいスポーツランド横)
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 桜の蕾が膨らみかけ、屋外でのスポーツには最高のポカポカ陽気となった3月14日、また、天然芝+人工芝2面の素晴らしいグランド・環境下の鹿児島県鹿児島市の県営サッカー・ラグビー場において、第11回目を迎えた「パナソニック タグラグビーフェスタWith九州電力キューデンヴォルテクス」が盛大に開催されました。

 これまで、「三洋電機」の時代からスタートし「パナソニック」に引き継がれて来た本フェスタも、今回からパナソニックの単独協賛に加え、鹿児島県での開催フェスタには「九州電力」が、長崎県開催でのフェスタには「コカコーラ」が、沖縄県開催でのフェスタは「サニックス」と、各々のトップリーグのチームが子ども達の支援に加わり、スケールアップと共に長崎・沖縄各県に展開し始めた特別なフェスタの幕開けとなり、また、新しい試みにもチャレンジすると聞き、興味津津・探求すべく、東京から鹿児島の地へ視察・観戦に出掛けて来ました。

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 九州ラグビー協会普及育成委員長・森内さんの開会挨拶、パナソニック ワイルドナイツ+九州電力キューデンヴォルテクスの選手から子ども等に対して激励の挨拶が有り試合開始、フェスタへの参加チーム数は昨年より若干減ったものの、小学生部門に46チーム、中学生部門に3チームと計49チームが参加する盛大なもので、コート13面が用意され、各コート(12m✕20m)で熱戦が繰り広げられました。

 私の疑問の一つであった、三洋電機の時代からパナソニックが鹿児島県ラグビー協会主催の本フェスタを協賛し、ボール+タグセットに加えトップリーガー・選手等を参加させている理由については、九州ラグビー協会タグラグビー部門長・三原さんの積極的な姿勢・働き掛けが、パナソニックラグビー部長・飯島さんの心を動かし今日まで続いていると知り、納得すると共に羨ましい限りに思えました。

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 次の興味、新しいチャレンジの一つ目、小学生部門の試合全てにレフリーを一切付けずに、試合をしている子ども達自らが判定・ジャッジする「セルフジャッジ」方式が採用され、当初はまごついていた子ども達も直ぐに慣れ、自ら判定し揉める事なく試合が進行し、また、グランドで観戦していたコーチ+父兄等からは、子ども達が判定する事に対して口出しが出来ず、笛の音も無く、罵声等も聞かれず非常にクリーンな試合・大会を目の当たり・観戦し、大変貴重な体験から、理想の一つである、小学校の休憩時間校庭で、先生が入らず子ども達だけでボール遊びに講じている情景を思い浮かべました。

 次の興味、新しいチャレンジの二つ目、中学生部門の試合にタグラグビーでは禁止されている「キック」を認め、加えてラインアウトを導入し、正にタックル+スクラムの無いタグラグビーの試合を行わせる目論みでしたが、参加チーム・選手全てが小学生の時代にタグラグビーを行った事が有るものの、キックの経験が無い陸上部員だった事から、目論み通りのキックが生まれず、残念でした。
 やはりキックを取り入れるには、小学校時代に十分にタグラグビーを経験した子どもで、さらに中学校体育の授業でキック練習を経験している子どもでないとキックありのタグラグビーの試合を見ることができないと感じました。このことからタグラグビーからラグビーに進めるためにも、中学校の正課体育におけるタグラグビーのカリキュラム化を研究する必要があると痛感しました。

 お昼休みの時間帯には、三原さんによるコーディネーショントレーニングを取り入れたコミュニケーションゲームが幾つか行われ、参加した全ての子ども達が、色々なゲーム等を楽しみながら交流を深めると共に、鹿児島大学ラグビー部+甲南高等学校ラグビー部の学生に対しては、パナソニック+九州電力の選手がラグビークリニックを開催し、親切・丁寧な指導を行っておりました。

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 試合終了後の表彰式では、各コート・13面全ての優勝・準優勝のチームに表彰状+盾+副賞が授与され、表彰されるチーム数が多くなる工夫が凝らされ、子ども達にとっては嬉しく大変に良い手法だと感心させられました。
 また、表彰式終了後、パナソニックの選手が持ち込んだラグビーグッズを掛けて、大ジャンケン大会が開催され、ヒートアップ・盛り上がったところで閉幕、私にとっては、大変貴重な体験をする事ができ、機会が有れば早速試してみたい衝動にかられた、タグラグビーフェスタの視察・観戦でした。

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報告:佐々木 文昭(日本協会普及・競技力向上委員会委員 普及育成部門アドバイザー)

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