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2010/5/9

「西部ガス タグラグビーフェスタ」開催レポート

福岡県ラグビーフットボール協会ではタグラグビーの普及に向けていくつかの取り組みをしています。例えばトップリーグチームの地域貢献活動を支援する形でのタグラグビー大会、小学校教職員向けの講習会、公民館での青少年の健全育成を目的としたタグラグビー教室、そして今回の西部ガス・タグラグビーフェスタ等です。このフェスタは、一昨年から参加対象を小学生から一般社会人まで拡げながら、一方では個人参加者を集めた体験教室を併催することで200名規模のイベントになってきています。

さて、今回の西部ガス・タグラグビーフェスタは、3月20日(土)、場所は福岡国際マラソンの発着場所として有名な平和台陸上競技場で開催しました。隣には桜の名所として福岡市民に親しまれている舞鶴城址公園があり、折しも三分咲きとなった桜が、参加者やスタッフを温かく迎えてくれました。集まったのは小学生16チーム、一般(中学生以上)10チーム、個人参加30名の合計210名。これに毎回サポートしてくれる九州産業大学の学生、九州各県協会から駆け付けてくれた普及育成委員、地元少年ラグビー老舗のNPO法人草ケ江ヤングラガーズの協力委員を含め、約30名のスタッフが参集しました。

試合は、小学生の全チームを4ブロックに、一般は2ブロックに分け総当たりとしました。低学年の児童が含まれている小学生チームでは、上級生がゲームの中で下級生をリードしたり、随所で声をかけるなど、タグならではの「思い遣りコミュニケーション」がなされていました。
中高生のラグビーチームは、日頃と勝手の違うノーコンタクトで、ハンドリングとランニングへの切り替えを意識したプレーで楽しんでいました。
注目はかつて秩父宮を席巻(?)した北勢門小OB、OGチーム。染みついた楕円のDNAが久しぶりに目覚め、大ブレーク。一般社会人チームを圧倒しました。このOGの中学1年生の一人。中学校では陸上部に在籍し短距離をやっているそうですが、楕円のボールを持っているイメージで走る方がタイムが良いとのこと。お蔭で自称「変なフォーム」で注目(!)だそうです。

一方体験教室は、低学年児童が大半のため、保護者も参加のタグ取り鬼ごっこや、ボールを使ったゲーム、通りぬけゲーム、簡単なタグラグビーの試合など、これまた楽しくプレー。お父さん、お母さんとの良いコミュニケーションの機会になったようです。

今回の参加者の目的は、「タグは初めてだけどやってみたかった。」、「何か楽しそうだから。」、「タグを小学校でやっていたけれど、中学生になってする機会がなかったので参加した。」、「ラグビーがオリンピック種目になったので、子どもにラグビーの関心を持たせるために。」など様々でした。どの様な目的にしても、ぞれぞれの立場でタグを堪能してもらえたようで何よりです。

今回は、スポンサーである西部ガス株式会社様のご好意もあり、参加者が手にする参加賞の袋も重たそう。空模様があやしくなって、家路を急ぐ親御さんや子供たちは一様に明るく、また、運営に関わった大人たちの表情も何故かやさしくなっていました。私たちスタッフは、子どもたちや保護者の皆さんなど、たくさんの笑顔に出会うことが「最高の報酬」と思っています。

次回はもっとたくさんの子供たちに参加してもらって、いつの日かワールドカップやオリンピックの日本代表選手になった時、“実はあの時のフェスタがきっかけでした”なんて語ってくれるような、そんな情景を勝手に思い描きながらニンマリとするのでした。

福岡県ラグビーフットボール協会
タグ・ラグビー委員会 草野

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