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遊ぼう - タグラグビーの発展的なルール

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タグラグビーの発展的なルール

(1)オフサイド

最初に紹介するルールは「オフサイド」です。サッカーをやったことがある人はきっと聞いたことがある名前だと思いますが、実はこのオフサイドというルールは、タグラグビーの中にもあるのです。ただし、サッカーのオフサイドは攻める側の人が注意しなければならないルールですが、タグラグビーのオフサイドは守る側の人が注意しなければならないルールであることに気をつけてください。

タグラグビーのオフサイドは、守る側の人が、ボールを抱えて走って攻めてくる人のタグをとった直後に起こります。守る側がタグをとったら、その地点と両サイドのタッチラインを結んだ線上に生まれるオフサイドラインより前では、守る側の残りの人達はプレーすることができなくなるのです。ですから、このオフサイドラインより前の位置に立ってタグ後のパスを守る側の人がカットしてしまったり、タグ後のパスをもらおうとしている攻める側の人のすぐそばまで先回りして近づいておいて、パスがわたったらすぐにその人のタグをとってしまう、といったことはオフサイドの反則ということになります。





「タグラグビーの基本的なルール」で紹介したルールでタグラグビーをやっていると、守る側の人がなんとかして攻める側の攻撃を防ごうとする結果、タグをとった後のパスをカットするというプレーがだんだん出てくると思います。その時に、このオフサイドというルールを加えると、攻める側のパスが連続してつながるより面白いゲームになっていきますし、守る側も一人一人がバラバラにタグをとりにいくのではなく、仲間と連けいしながら守るやり方を工夫していくきっかけにもなります。

オフサイドのルールを加えた場合、守る側の人は、味方の誰かが相手のタグをとったらその地点より前に出ないように注意しながら、また、もし前に出てしまっていたらいったんオフサイドラインまでもどってから、次のプレーをするようにしましょう。守る側がオフサイドの反則をしてしまった時は、その地点から相手チームのフリーパスとなります。

このオフサイドのルールは少し分かりにくいので、「オフサイド」とか「オフサイドライン」といった言葉を無理に使わないで、攻める側の人が行うタグ後の最初のパスを、守る側の人はカットすることができないというルールでゲームをしてもよいと思います。そのルールを守れば、自然とオフサイドの反則はなくなっていくからです。

(2)タグの回数

次に紹介するルールは、守る側がとったタグの回数を数えて、ある回数のタグをとったら攻守を交代するというルールです。やさしいルールでゲームを楽しむ中で皆のボール扱いが上手になってくると、守る側が何回タグをとっても相手が攻めてくるのを防ぐことが難しくなってきます。つまり、一生懸命タグをとって守っても、攻める側がミスをしなければ必ずトライをされてしまうゲームになってくるということです。これでは、守る側の人のファイトもだんだんなくなってしまいますよね。

そこでこのような段階になってきたら、守る側が例えばタグを4回とったら攻守を交代するというルールを加えてみましょう。しっかり守って4回タグをとれば今度は攻める側になれるのですから守りがいもあるし、攻める側もいつまでも攻め続けていられるわけではないので攻め方も工夫しなければならなくなります。このようなルールによって攻守交代が必ず起こるようにすると、タグラグビーのゲームはより面白くなります。

攻守交代のやり方は、守る側が4回めのタグをとった地点からタグをとった側のフリーパスでゲームを再開します。4回めのタグをとったのがゴールまで5m以内の地点だった場合は、再開はゴールラインより5mのところから行います。また、攻守交代になるタグの回数は、コートの縦の大きさに応じて変えてみるとよいでしょう。例えば、コートが小さければ3回、大きければ5回で攻守交代といったようにです。

(3)オーバーステップ

前に紹介したように、タグをとられたらすぐに走るのをやめてできるだけ早くパスをしなければなりません。めやすとして、3歩以内までにパスということでしたが、だんだん上手になってくると走るのも速くなって、タグをとられてとまろうとしても3歩以上走ってしまうことがおこってきます。

最初は、3歩以上走ってしまったらタグをとられたところまでもどってパスをやりなおすことにしますが、ゲームになれてきたら、3歩以上走ってしまったらオーバーステップという反則にして、そこから相手チームのフリーパスで再開にします。

(4)トライ直前でのタグの扱い

3番めに紹介するルールは、トライ直前でタグをとられたけれどそのままトライした時に関わるルールです。前に紹介した基本的なルールでは、トライ直前にタグをとられても、3歩以内にインゴールに入ってトライできたら得点を認めていましたよね。これは、タグラグビーを始めたばかりの皆さん全員にトライする喜びをまず体験してほしかったからなのです。

でも、だんだん上達してくると、たくさんトライがとれることよりも少しルールを厳しくしてそうそう簡単にはトライをとれないようにした方が、ひとつのトライの重みが増してゴール前の攻防はより白熱し、ゲーム全体がもっと面白くなります。そこで、トライ直前でタグをとられたら、その後にトライをしてもタグをとられた地点まで戻ってパスをやり直すというルールにかえてやってみましょう。つまり、トライは2本のタグを着けたままで行うトライしか認められないということです。

最後にタグをとられた地点が相手のゴールまで5m以内の地点だった場合は、パスをやり直すのはゴールラインから5mの地点とします。もちろん、タグの回数を数えている場合には、そのタグが攻守交代の回数だったならば、そこで攻守は交代です。

ルールはゲームを楽しむためにある

まずは、基本的なルールでタグラグビーを楽しんできた皆さん。発展的なルールで、さらにタグラグビーの楽しさを存分に味わってください。

基本的なルールも、発展的なルールも、皆さんの今できる力に合わせてゲームを楽しむためにあります。お友達や先生と相談しながら、自分達の力を考えてもっともタグラグビーのゲームが楽しめるルールでやってみてくださいね。

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